生後間もない赤ちゃんがママのおっぱいをゴクゴクと飲んでいる姿を見ると、
幸せな気持ちになります。
母乳は赤ちゃんにとって必要な栄養素なので、しっかりと飲んでくれる事に対して
喜びや感動も得られるでしょう。
が、しかし。
「おっぱいって、いつまで飲ませて良いの?」「もう2歳にのなるのに、まだおっぱいを欲しがる」
という悩みを抱えるママも多いのではないでしょうか?
基本的に母乳は害のあるものではないので、2歳以降与えても問題はありませんし、
子どもが欲するのであれば4,5歳の子でも与えてもOKなのです。
今回は、年齢が経ってもおっぱいを欲しがる理由や、卒乳のタイミングについて紹介します。
○おっぱいは子どもにとっての「精神安定剤」
乳児の頃の母乳の効果としては、一番は「必要な栄養を摂取する」事ですが、
離乳食が始まり、食事で十分な栄養を摂取できるようになれば、
もう母乳に頼る必要はなくなります。
それでもおっぱいを欲しがる子の中には、3歳の子もいれば4歳の子、
私は実際に、「5歳児の子どもが就寝時にはおっぱいを求める」という相談を
保護者の方から受けたこともあります。
食事で十分に栄養を摂取しているのにも関わらず、ママのおっぱいを求める理由としては「落ち着き」や「心の充電」をおっぱいに求めているのです。
子どもはおっぱいを通して、ママとのスキンシップを図り、
精神を安定させているのです。
○「卒乳」のタイミングは!?
昔は良く「おっぱいにわさびを塗って「断乳」させた」とか、「一週間我慢させたら「断乳」に成功した」など、1歳を過ぎた頃から「母乳を断つ」風潮にありました。
なぜ「断乳」をするのかと言うと、食事にプラスして母乳を与えると、「栄養の過剰摂取」や、「肥満体質」を心配したりと、食事から栄養がとれるようになれば、母乳は不要という考えだったのです。
しかし、2002年以降からはこういった「断乳」から「卒乳」という認識に変わり、
ママの意思で母乳を切るのではなく、子ども自身が自然におっぱいから離れるのを待つ「卒乳」が推奨されています。
そもそも母乳には栄養以外にも、免疫成分も含まれているので、母乳が出続ける限りは
授乳はオススメとも言われているのです。
子ども自身がおっぱいから離れるタイミングというのは、それぞれ異なるので
「卒乳」のタイミングというのは「決まりが無い」とも言えます。
ただ、おっぱいを求める子どもに対して、おっぱいを吸われる事に抵抗を感じるママもいます。
そういった場合は子どもとしっかりと話し合い、「卒乳」に向けて進むという事もアリです。
又、なかなか納得してくれない子に対しては、哺乳瓶の乳首部分を少し湿らせて吸わせたり、おっぱい以外でスキンシップを図る事もかなり効果的です。
○まとめ
母乳には子どもに必要な栄養素以外にも、免疫成分も含まれているので、
子どもの年齢に関係なく、母乳が出る限りは授乳することもオススメです。
年齢が大きくなった子どもがおっぱいを求める理由としては、「精神安定剤」が挙げられます。
ママと密着することで「落ち着き」や「安心感」を得ているので、必要な時にだけ与え
ていると子どもの心の安定にも繋がるのです。
今は昔の「断乳」の考えから、子ども自身が自らおっぱいから離れる「卒乳」という考
えが進んでいるので、母乳が必要ない年齢だからと言って無理におっぱいを離す必要はないのです。
おっぱいに執着が強い子というのは、ママの事を求めている心情の表れなので、
異常があるのではなく、しっかりと満たしてあげる事も大切なのです。